DJテントン オフィシャルサイト

フローズン カクテル

♪ Aventure (アバンチュール)

♪ 外は 毎日 砂嵐で歩きにくい 
  口の中が ザラザラで 喉も カラカラ
  そんな時でも キミは ボクに会いに来てくれる
  ボクは かっこうをつけて ピエロになってやるサ   ♪

       BGM:吉田拓郎「親切」


最近、ピエロを演じている自分に 
ふと 気付く時がある

やりきれなさと自己嫌悪から
押し潰されそうになる...あせあせ(飛び散る汗)


若かった頃は
天候で昇華することが できた


例えば どしゃぶりの雨の中 

傘もささずに 雨に溶けてしまおう
と、思ったこともあるし

泥んこ の道に 大の字に寝転がり
痛い程の雨粒を受けながら
好きな女の子の名前を
叫んだこともある...


良く晴れた日は 好きだ
でも
あんまり晴れすぎても 滅入る...

「 こんな天気は ボクには 似合わないんだ... 」 と
気付いたら
肩を すぼめて 歩いている...

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そんなボクが 旅に出た 飛行機 


昔 働いていた
ポートランドのレストランに立ち寄ってみた波

懐かしい顔の大男たちが
ボクを抱きしめてくれた

取れたての海の幸を ふんだんに使った
クラムチャウダーと ブイヤベースで
温かい歓迎をしてくれたいい気分(温泉)


ランダムに貼られた 壁の写真を
指でなぞっていった...

新しい写真を 一枚めくると
少し褪せた ボクの笑顔が 現れた

大きな真カジキを 店で仕入れた時に
みんなで撮った 一枚だった

みんなの屈託のない笑顔... 
そこには 若いボクがいた


褪せた写真の ボクの隣では
巻き髪のリサが 微笑んでいた

少し暗いこの土地には
不釣合いな程 鮮やかなブロンドだった


リサには フィアンセがいた

小さい頃からの いいなずけで
とても 仲が良かった

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6ヶ月の研修予定で
ボクは アメリカを転々としていた

日本に出来る大きなシーフード・レストランの準備で
渡米していたのだ


ポートランドへは
1ヶ月間の予定で 入り込んでいた

研修は 最終予定に近づいていて
ボクの気持ちも 緩み始めていた

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ボクが リサの視線に気が付いたのは
2週間目の夜のことだった


ボクが桟橋で
夜の海を眺めていると
ヘッドライトが暗い水面を滑って停まった


フィアンセの運転するスターファイヤーから
飛び出すように リサが降りるのが見えた

おやすみのKissを交わすわけでなく
家の中に 飛び込んでいった


辺りはまた 波の音だけの
静寂な夜に 戻った...

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しばらくして リサが
ボクの居る桟橋の方へ
歩いて来るのが見えた

うつむいて歩くカノジョは
そのまま海の中に消えそうなほど...だった


ボクに気付くと
リサは あわてて涙を拭いた


カノジョは ボクの横に座り
黙って 海を見つめていた

ボクは 息を殺したまま
ただ隣で 戸惑っていた...


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それからの2日間で
ボクたちは 急接近した

リサの視線を
仲間たちに悟られないかと
内心ひやひやしながら...
ボクとリサは
惹かれあっていった...ハート

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ポートランドでの 研修を終えたボクは
最終地のオーランドで
日本から来た仲間と合流して
残りの1ヶ月間を過ごした


オーランドでの最終日
プロジェクトリーダーからステキな発表があった

「6か月間の研修のご褒美と
 来るべき日本での新展開に備えて
 明日から帰国までの1週間
 ボーナス休暇とインセンティブボーナスを支給する」
という、飛び上がるほどの発表だったるんるん


このサプライズ・ボーナスの発表に
浮かれているボクに 
突然 来客が来た!

受付の横のラウンジに降りると
ブロンドの巻き髪が鮮やかな
リサが 微笑んでいた目がハート


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2日後、ボクたちは
カリブに浮かぶ 小さな島のビーチにいた波

リサと二人っきりで過ごすには
この灼熱の太陽は
危険だった晴れ

何の衝動か解らないまま
ボクたちは恋に堕ちていった

明日 死んでしまっても悔いがないくらい...
ボクたちは 愛し合った

今日 死んで・・・
明日 死んでも・・・

嗚呼、明日って、なんだろう...

それくらい ボクは自分を見失っていた...

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写真はイメージです




♪ あなたの肢体(ライン)に 視線を絡ませ 連れ去った

  短いバカンス  ジゴロを気取った 熱帯夜

  キラリと ルビーのリングが オレを はねつける

  むりやり奪って 南の海に 投げ捨てる


  空も 時間も 海も 指輪も   溶けて

  テラスの景色は エメラルド...


  真夏の ジェラシーが カリブの海に 落ちて Sexy!

  うつろな やるせなさ   不実な愛は 罪さ!



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灼熱の太陽と
止まった時間・・・

強いカクテルと
陽気なリズム・・・

あの時のボクは・・・
あの時のボクは・・・

いったい誰だったのだろう・・・

♪ 時折 見せる あなたの哀しい そのしぐさ

  ウソ と リアルの間(はざま)で 叫ぶ モノトーン

  妖しい瞳も じゃれつくような その肌も

  アバンチュールさ 甘くて危険な 逃避行...


  愛の嵐に ウソを重ねて 
  
  夜に狂おしく 抱き寄せた 蜃気楼...


  真夏の ジェラシーが カリブの海に 起きて Sexy!

  眠れぬ やるせなさ  抱いて 消してくれよ!


  
  旅の 気まぐれ... と    メモの アドレス... 破り

  サヨナラ...  片目で 交わして ......


  真夏の ジェラシーが カリブの海に 消えて Sexy!

  うつろな やるせなさ    不実な愛の 罰さ!    ♪

       BGM : DJテントン 「Aventure (アバンチュール)」


リサと再開の約束をしたまま

日本に帰ったボクは

新規プロジェクトに忙殺され

カリブの夢は

いつしか消えていた・・・・・

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DJテントンの「フローズンカクテル」

♪ Aventure (アバンチュール)

  《 DJテントンの出典情報 》

※ Aventure (アバンチュール)

  DJテントンが20歳の時に作詞・作曲した曲です

  FM西東京の「DJテントンの気まぐれミュージックカフェ」の
  テーマソングとして、オープニングトークのバックに流れています


※ 吉田拓郎 (親切)

  作詞・作曲 吉田拓郎 
  この原曲は「イメージの歌」です

  1972年7月21日に リリースされたアルバム『元気です』の
  4曲目に収録されています

※ 「こんな天気はボクには似合わないんだと・・・」

  吉田拓郎さんの「ペニーレインでバーボン」の一節です

 ♪こんな天気はボクには似合わないんだと
  肩をすぼめて歩く時
  陽気に生きていくことが
  なんだかみっともなくもあるよね・・・・♪

  そこから、イメージとして抜粋しました

※ DJテントンのフローズンカクテル

  全て創作の物語です
  甘くて・・・せつない・・・
  そんな大人のラブストリーを目指しています